属性


1.属性について

属性は、アイテムの線分、円弧、円などの種類に関係なく、アイテムを作成すると必ず付加される情報です。

たとえば、同じ円でも属性の違いによって実線や破線で作成できます。

クラス番号を10に設定すると、次に設定するまで、これから作成するアイテムすべてに、クラス番号10という属性が付加されます。

属性には、次の4種類があります。

・クラス
・線種
・線幅
・ペン

これらの属性を利用することによって、いろいろなことが可能になります。

・中心線、外郭線、隠線などの種類を別にする。(線種)
・線の太さを用途によって変える。(線幅、ペン)
・図面の一部のみを表示する。(クラス)

(1)クラス

すべてのアイテムは、必ずクラス番号1〜255のいずれかのクラスに属しています。

【クラスの概念】

初期設定は、クラス番号2です。ただし、コマンドによっては、実行すると現在の設定に関係なく、自動的にクラス番号を変更し、アイテムを作成するものがあります。
たとえば、寸法線はクラス番号250、寸法文字はクラス番号251で自動的に設定されます。
クラス番号には、カラー番号が対応しています。カラー番号とは、アイテムを表示する色のことです。
初期設定は次のとおりです。
      クラス番号           カラー
          1   ・・・・・・・・  赤
          2   ・・・・・・・・  白
          3   ・・・・・・・・  緑
          4   ・・・・・・・・ ピンク
          5   ・・・・・・・・  黄
                :
         255  ・・・・・・・・  緑
クラス番号は1〜255までありますが、カラーは255色も表示できないので、クラス番号が違っていても同じ色ということがあります。
この対応は、カラー設定(COLR)コマンドで変更できます。

【アイテムをクラス単位でまとめて扱う方法】

同じクラス番号で作成したアイテムをクラス単位でまとめて扱うことができます。
その方法として、次の2とおりがあります。
・入力モード切替えメニューのクラス指示を使用する。
・キーボードからクラス番号を入力する。

(2)線種

アイテムの線の種類です。
線種番号は、0〜255までありますが、基本的に使用するのは0〜12までです。
初期設定は、線種番号0(実線)です。
ただし、文字などアイテムによっては、線種の意味のないものもあります。
対応は次のとおりです。

表示される形状は、スケールには関係なく、常に一定です。ただし、作図機に出力するときに、形状が指定できます。

(3) 線幅
アイテムの線の太さです。
線幅番号は1〜255まであります。
初期設定は、線幅番号1です。
ただし、表示される形状は変化しません。システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[システムミスク]-[ビュー]7.線幅の詳細表示を〔表示する〕にすると、反映されます。

【線幅と作図方法】

LWTは線幅のことです。
● 印はアイテムの端点を示します。
作図機に出力するときに、間隔dを指定します。

例)ペンの太さが、0.5mmのとき、線幅番号が3、間隔が0.4mmの太さの線が作図されます。

(4) ペン
作図機のペンのホルダー番号です。
ペン番号は、1〜255まであります。
初期設定は、ペン番号1です。
ペン番号を変更しても、表示される形状に変化はありません。作図機に出力したときに、はじめて反映されます。

【ペンと作図方法】

2.属性の設定

設定値を変更すると、それ以降に作成するアイテムはその属性をもちます。

3.属性の変更

すでに作成したアイテムの属性を変更します。

4.中塗りについて

閉図形(円、多角形)は、作成するときに中塗りできます。
中塗りの種類が指定されていても、その閉図形の一部でもウィンドウの作業領域からはみ出していると、中塗りできません。

5.中塗りのパラメータ

設定は、システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[ハッチングパラメータ]で行います。
変更は、ハッチング(HATC)コマンドで行います。
(1) 中塗りの種類
中塗りの種類は、0〜10の番号で11種類あります。
初期設定は「0.中塗りしない」です。
作図機で出力できる中塗りの種類は、1,2,3,4,7で、その他は表示のみとなります。

(2) 輪郭線
中塗りの種類が1〜10の場合に、輪郭線を表示するまたは表示しないを設定、変更します。
初期設定は、「1.表示する」です。
(3) ハッチングの間隔
中塗りの種類が1〜4の場合、作図機で出力するときの線と線の間隔を設定します。
システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[ハッチングパラメータ]にも反映されます。
(4) ハッチングの角度
中塗りをする場合には、使用しません。
システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[ハッチングパラメータ]にも反映されます。